防災に興味があって「防災士」の資格に興味があるけどどんな資格?どうやってとるの?
この記事では、防災士である私が、実際に防災士の試験を受験した経験を基に「防災士」について解説をします。この記事でわかることは以下です。
- 防災士ってどんな資格?
- 防災士の資格はどうやって取得するの?
- 難易度や試験内容は?
防災士ってどんな資格?
防災士は、1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけとして創設された資格で、資格取得試験は2003年から始まっています。2024年3月末時点で約28万人が防災士に登録されていて、近年は防災意識の高まりにより防災士を目指す人が増えています。
防災士は国家資格なの?
防災士は国家資格ではありません。防災士は日本防災士機構という認定特定非営利活動法人が実施している民間の資格です。
防災士には何が期待されているの?
防災士は民間の資格ですので、防災士の資格があれば何か特定の職業に就けるわけではありません。防災士の役割は、””自助””共助””協働”を基本理念として、地域社会の防災リーダーになることが期待されています。
平常時は、自分自身や家族、地域社会、職場の防災意識や防災の知識を向上するための防災訓練等の活動を積極的に行うことが期待されています。
また、災害時には、避難誘導や避難所運営等でリーダーシップをとることが期待されています。
防災士はどうやって取得するの?
防災士になるには3つの条件を満たすことが必要です。
日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「防災士養成研修講座」を受講し、「研修履修証明」を取得することが必要です。研修講座では防災士教本に示す21講目のうち最低12講目以上を履修し、最低でも2日間以上の日程で実施されます。
日本防災士機構が実施する「防災士資格取得試験」を受験し、合格することが必要です。ただし、受験資格は防災士養成研修講座の履修証明を取得した人に限られます。
全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する「救急救命講習」(心肺蘇生法やAEDを含む)を受け、その修了証を取得することが必要です。
これら3つの条件を満たしてようやく防災士の資格を取得することができます。
オススメの防災士の取得方法
防災士を簡単に取得する方法として、株式会社防災士研修センターが実施する研修講座がオススメです。この研修講座を受講すると、上で紹介した3つの条件を2日間で全て満たすことができます。
さらに、防災士資格取得の手続きも全て代行してくれるため、面倒な手続きを自分で行う必要もありません。
デメリットとしては費用がそれなりに必要になります。全てコミコミで63,800円(※2024年4月時点)が必要になるので注意が必要です。
私は防災士取得のために株式会社防災士研修センターを利用したので、以下ではその体験談を紹介します。
【体験談】防災士の資格取得まで
私は株式会社防災士研修センターで申し込みをして、2日間の研修を受講してきました。研修は2日間とも朝9時頃から夜18時頃まで続きます。
事前の宿題
研修が始まる1か月程度前になると教材一式が送られてきます。その中に、自宅学習の教材が入っていて、自宅で回答して研修当日に提出する必要があります。
研修1日目
私の場合は、1日目の午前中に救急救命講習がありました。ここで講習を受講することで、前述の条件③の条件を満たすことができます。救急救命講習では、心臓マッサージの方法やAEDの使い方を座学と実践で学びます。
1日目の午後から前述の条件①の防災士養成研修講座が始まりました。講座は基本的に座学で、図上訓練もありますが、講師の話を聞くことが中心です。
研修2日目
夕方ごろまでは、前日に続いて防災士養成研修講座を受講します。こちらも基本的に座学です。
そして、夕方ごろから前述の条件②の防災士資格取得試験を受験します。試験の制限時間は50分間で、全30問が出題されます。問題は3択のマークシート方式です。問題はそれほど難しくなく、事前に送られてくる防災士教本と試験対策ブックを勉強しておけば基本的には合格できます。防災士は合格率も高い資格ですので、気を抜かなければ問題なく合格できます。
研修受講後
防災士取得の事務手続きは全て株式会社防災士研修センターが代行してくれますので、2日間の研修の受講が終われば、あとは待っているだけです。
大体2週間程度経過すると試験の合否の連絡があり、合格していれば3ヵ月程度後に防災士の資格証が送られてきます。
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