運営者情報
こんにちは。本ブログの管理人の「あきひろ」です。
まずは簡単にこれまでの経歴を紹介いたします。
私はこれまで、主に国家公務員という立場で防災業務に携わってきました。国家公務員として防災に携わっていると、様々な立場の方と議論・意見交換をする機会があります。政治家の先生方や大学の教授の方々、都道府県や市町村の防災担当者、地域の防災コミュニティに参加されている方々など、防災に携わる多くの人たちと共に仕事をしてきました。そういった皆様に共通していることは、いざ自然災害が発生した時に、人命を失わないような防災力を強化しなければいけないという強い思いでした。
一方で、近年も毎年のように日本では自然災害が発生しています。その様な状況の中、私がこれまで経験してきたことや学んだ知識を少しでも社会に還元し、自然災害からの被害が少しでも少なくなるようにという想いを込めて、本サイトを立ち上げることにしました。
掲載メディア
ハウスコム様が運営する「暮らしエイト」に「ローリングストックとは?防災のプロが教える、続けるコツや備蓄品選びのポイント」が掲載されました。
本サイトを立ち上げた理由
日本は世界的に見て自然災害の多い国です。2011年に発生した東日本大震災とそれによる津波被害により多くの人命が失われたことは、多くの人が記憶していると思います。地震だけでなく、水害や土砂災害、火山災害など、あらゆる自然災害が日本各地で発生しており、特に豪雨による水害や土砂災害では毎年のように人命が失われています。
私はこれまで、内閣府(防災担当)での勤務を通じて、自然災害の現状を何度も目の当たりにしてきました。そのたびに有識者検討会を開催して防災対策の提言をまとめて対策をとるのですが、次の年にはまた同じことを繰り返す、そしてまた有識者検討会を開催する・・・この繰り返しでした。
防災対策は「自助」「共助」「公助」だと言われます。自助とは「自分で自分の命を守ること」、共助は「近所や地域の方々と助け合うこと」、公助とは「災害から暮らしを守るために、国や都道府県、市町村が行う対策や取り組みのこと」です。この中で、災害からの被害を減らすためには、「自助」が最も大切になります。例えば、内閣府の有識者委員の報告には次のように記載されています。
近年、豪雨災害が激甚化・頻発化している。行政は防災対策の充実に不断の努力を続けていくが、住民は、突発的に発生する激甚な災害に対して、既存の防災施設や行政主導のソフト対策には限界があることを認識する必要がある。国民の一人一人が主体的に行動し、災害をどこか遠くで起きている「他人ごと」として捉えるのではなく、「わたし達」の大事な命に関わることとして捉えなければ、自らの命を守ることは難しい。大事な命を守るために、平時から「わたし達」が、災害はどこでも起こりうる身の回りにあるものとして捉えるとともに、防災を当たり前と感じて生活に取り込む防災の日常化を通じて、「災害文化」を醸成することが大事である。他方で行政は、「わたし達」が災害から命を守るための行動に対する支援を惜しんではならない。
出典:令和3年7月からの一連の豪雨災害を踏まえた避難のあり方について(報告)(令和4年2月4日公表)(内閣府)
では、自助とは具体的に何なのか?「自助」の具体的な取り組みとしては、以下のようなことがあります。
一方で、「自助」を中心とした防災力を高めていくということは容易ではありません。いくら行政や有識者間で議論をしていても、それが実際に防災対策をされる住民の方々に届かなければ意味がありません。どうすれば住民の方々に適切に情報を届けられるのだろうか、国家公務員として働いていた時には、色々な取り組みを企画・立案しましたが、それに対する良い答えが見つかりませんでした。
そして、国家公務員を退職したことをきっかけに、ブログを立ち上げて有用な情報を提供することが1つの答えになるのではないかと考えました。このサイトは、日本で生活するあらゆる人に対して、自然災害に対する理解を深め、避難行動を理解し、総合的な防災力を向上していただくことで、自然災害からの被害を最小限にしたいという強い想いの下、立ち上げました。
このサイトを見て防災力を高めたことで、自然災害から適切なタイミングで避難することができて命が助かった、そういった人が1人でも増えることを願い、情報提供を続けていきたいと考えています。
本サイトでわからないことなどがありましたら、いつでもお気軽にお問合せいただけますと幸いです。