毎年、住みたい街ランキングが発表されているけど、どの町も魅力的だなぁ。どこに住もうか悩む。
毎年横浜は上位にランクインするし、横浜はどうかな?
毎年、不動産会社の各社から「住みたい街ランキング」が発表されます。このランキングで上位に入る地域は、確かにオシャレで魅力的です。
ですが、この中には災害の危険性がとても高い地域がいくつかあります。住む場所を選ぶ時にハザードマップをしっかりと確認する人は少数派かもしれませんが、災害リスクを把握しておくことはとても重要です。自宅を購入した直後に水害で浸水して住めなくなってしまった、、、なんてことが起こる可能性もあります。
この記事では、「住みたい街ランキング」で毎年上位に入る街の中で、浸水等による災害リスクが高い街をいくつか紹介します。具体的には、「横浜」「鎌倉」「船橋」「北千住」の4つの街を災害リスクを紹介します。
横浜も浸水するリスクが高いんだ。。。事前に知っておいて良かった。他の街にしよう。
この記事を読むことで、危険な場所に住む人を1人でも減らすことに繋がれば幸いです。それでは、1つずつ紹介していきます。
なお、人気エリアの二子玉川と武蔵小杉の浸水リスクについては以下の記事で紹介していますので、興味がある人はこちらも併せてご覧ください。
横浜駅周辺の災害リスク
横浜駅周辺の洪水による浸水リスク
上の図は、横浜駅周辺の洪水の浸水想定区域です。ピンク色は浸水の深さが0.5m~3mとなる可能性がある地域です。横浜駅の南西にかけて広い範囲で浸水が予想されています。
横浜駅周辺の津波による浸水リスク
上の図は地震による津波により浸水が想定される範囲です。洪水と同じく、ピンク色は浸水の深さが0.5m~3mとなる可能性がある地域です。浸水する範囲は洪水とほぼ同じで、横浜の広い範囲で浸水が予想されていることがわかります。
横浜駅周辺の地形からわかる自然災害リスク
最後に、地形からわかる自然災害リスクを解説します。上図の通り、横浜駅周辺は広い範囲で「旧水部」という地形であることがわかります。「旧水部」は、過去に池や海、湖などの水部であったと確認できる土地で、地盤が軟弱であることが特徴です。そのため、液状化のリスクが高い土地になります。
鎌倉駅周辺の災害リスク
鎌倉駅周辺の洪水による浸水リスク
上の図は、鎌倉駅周辺の洪水の浸水想定区域です。洪水により浸水する範囲は限定的ではあるものの、場所によっては0.5~3mの浸水が予想されている地域があります。
鎌倉駅周辺の津波による浸水リスク
上の図は、地震による津波により浸水が想定される範囲です。津波による浸水は、鎌倉駅周辺を含めてかなり広い範囲で浸水が予想されているのがわかります。浸水の深さも、深い場所では5~10mの予想となっており、とても深刻な被害が発生することが予想されます。鎌倉駅周辺は、洪水よりも津波による被害が甚大になる可能性があります。
鎌倉駅周辺の土砂災害リスク
鎌倉駅周辺の特徴としては、山地で土砂災害が危険な地域が広がる点です。上の図の黄色い範囲が土砂災害の危険性がある地域を示しています。平地は津波や洪水の被害が、山地は土砂災害の被害が予想されており、鎌倉駅周辺で安全な場所は極めて限られることがわかります。
鎌倉駅周辺の地形からわかる自然災害リスク
最後に、鎌倉駅周辺の地形からわかる災害リスクを紹介します。鎌倉駅周辺は地形としては「氾濫平野」が広がっています。「氾濫平野」は、河川の氾濫による浸水の危険性があることに加えて、地震の際に揺れやすく、液状化もしやすい特徴があります。地形的にも脆弱な土地であることがわかります。
船橋駅周辺の災害リスク
船橋駅周辺の洪水による浸水リスク
上の図は、船橋駅周辺の洪水により浸水が想定される地域を示しています。船橋駅周辺をはじめ、広い範囲で浸水が予想されており、浸水の深さは0.5~3mと予想されています。床上浸水が発生するレベルの浸水となります。
船橋駅周辺の高潮による浸水リスク
船橋駅周辺では、洪水による浸水よりも、高潮による浸水の方が深刻な被害をもたらす予想になっています。上の図は高潮による浸水想定区域です。ほぼ全域で0.5~3mの浸水が予想されています。浸水深はそれほど深くないものの、浸水する範囲が広く、被害は甚大になる可能性があります。
船橋駅周辺の津波による浸水リスク
上の図は、津波により浸水する範囲を示しています。船橋駅付近は津波により浸水する予想にはなっていませんが、海岸沿いでは津波による浸水が予想されています。
船橋駅周辺の地形からわかる自然災害リスク
最後に、地形からわかる自然災害リスクを紹介します。船橋駅周辺は広い範囲で「氾濫平野」が広がっています。「氾濫平野」は、河川の氾濫による浸水の危険性があることに加えて、地震の際に揺れやすく、液状化もしやすい特徴があります。地形的にも脆弱な土地であることがわかります。
北千住駅周辺の災害リスク
北千住駅周辺の洪水による浸水リスク
北千住駅周辺は、日本で最も危険な場所の1つと言っても過言ではありません。もし仮に荒川が氾濫したら、被害は極めて甚大になることが予想されています。上の図は、荒川が氾濫した時の浸水想定区域です。予想される浸水深は5~10mとされており、2階がほぼ水没する高さまで水が来る可能性があります。
上の図の赤丸の範囲は、荒川の氾濫による氾濫流で家屋の倒壊・流出等の危険性がある地域を指します。図をみてわかる通り、家屋が倒壊する危険性がある地域が広範囲に広がっていることが確認できます。この地域で木造住宅に住んでいる人は、極めて危険な場所に住んでいるという認識が必要です。
北千住駅周辺のもう1つの大きな問題として、浸水が継続する時間が極めて長いことです。上の図は、荒川が氾濫した場合に浸水が継続する時間を示しています。紫色は、浸水が2~4週間継続する範囲です。ご覧の通り、ほぼ全域で浸水が2~4週間継続する予想になっています。
もし仮に、事前の避難ができずに自宅に留まった場合、最大で4週間程度は自宅に籠城することになります。この間はライフラインは使えません。電気、水道、ガス、通信が途絶した中で、4週間を自宅で過ごすことが果たしてできるのでしょうか。備蓄を4週間分している家庭がどの程度あるでしょうか。
北千住という場所は、これ程自然災害リスクが高い場所です。北千住駅周辺に住むことを考えている人は、是非ハザードマップを確認してご判断いただければと思います。
北千住駅周辺の地形からわかる自然災害リスク
最後に、地形からわかる自然災害リスクを紹介します。北千住駅周辺は広い範囲で「氾濫平野」が広がっています。「氾濫平野」は、河川の氾濫による浸水の危険性があることに加えて、地震の際に揺れやすく、液状化もしやすい特徴があります。地形的にも脆弱な土地であることがわかります。
コメント