災害に備えて飲料水を備蓄しようと思っているけど、何か良い方法はないかな?やっぱりペットボトルを備蓄しておくのが良いかな?
ウォーターサーバーはどうだろう?備蓄に使えるかな?
この記事では、地震や水害などの防災対策やその他非常時に備えて、ウォーターサーバーを飲料水の備蓄として使うことの有用性を紹介します。この記事を読むことで、具体的に以下を知ることができます。
- 過去の災害を踏まえた飲料水を備蓄することの重要性
- 必要な備蓄量は?
- 飲料水の備蓄としてウォーターサーバーが優れている理由
- ウォーターサーバーを選ぶポイント
- オススメのウォーターサーバー
飲料水を備蓄することの重要性
大きな地震や水害が発生した時、これまで普通に使えていたライフラインが突然停止します。そうなった時に困ることの1つとして、飲料水が確保できなくなることが挙げられます。それではまず、過去の災害でどの程度の期間、飲料水の確保ができなかったのかを振り返ってみます。
2016年熊本地震で上水道が停止した期間
2016年に発生した熊本地震では、4月14日と16日に2回の震度7の揺れが発生しました。この地震により、熊本市をはじめとした広範囲でライフラインが停止し、7県34市町村で445,857戸が断水しました。
熊本市の上水道が復旧したのは4月30日でしたので、約2週間にわたり断水しました。熊本市は上水道の耐震化が進んでいたため比較的早期に復旧できましたが、その他の市町村ではさらに時間がかかり、全域で復旧が完了したのは7月28日で、約3カ月間断水していた地域もありました。
2011年東日本大震災で上水道が停止した期間
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、マグニチュード9.0の巨大地震の発生に加えて、それにより発生した巨大津波により甚大な被害を受けました。それにより、ライフラインも長期にわたり断絶しました。
上のグラフが、東日本大震災での上水道の復旧状況です。最大160万戸以上で断水が発生し、4月下旬には10万戸まで下がりましたが、何カ月にもわたって多くの住宅で断水している状況がわかります。
必要な備蓄量は?
一般的に、災害等の非常時に備えて、最低3日間、できれば1週間程度の備蓄が必要と言われています。また、一般的には1人1日あたり3リットルの水が必要と言われていますので、必要な備蓄量は以下の通りです。
- 最低限の備蓄量:18リットル(=3日間×2人×3リットル)
- 理想的な備蓄量:42リットル(=7日間×2人×3リットル)
- 最低限の備蓄量:27リットル(=3日間×3人×3リットル)
- 理想的な備蓄量:63リットル(=7日間×3人×3リットル)
なお、この3日間や1週間というのはあくまでも目安であり、必要な備蓄量は人によって違います。必要な備蓄量については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
飲料水を備蓄することの重要性まとめ
過去の災害から、ひとたび大きな災害が発生すると、長期間にわたって断水する可能性があることがわかります。その間、行政の支援で、給水車による給水である程度の水を確保することはできますが、やはり飲料水を備蓄しておくことは極めて重要です。
- 2016年熊本地震や2011年東日本大震災では、数カ月にわたって広い範囲で断水が続いた。
- 災害時は行政からの給水車による給水などである程度は水の確保が可能ではあるものの、飲料水を自ら備蓄しておくことは重要。
- 必要な備蓄量は、1人1日3リットルで、最低3日間、できれば1週間程度が目安。
飲料水の備蓄でウォーターサーバーがオススメの理由
【オススメのポイント①】ローリングストックがしやすい
飲料水を備蓄することの重要性はよくわかった。次に備蓄するオススメの方法を教えてほしい。
飲料水の備蓄では、ウォーターサーバーがオススメです。理由はローリングストックがしやすいからです。
ローリングストック??聞いたことがないな。
飲料水の備蓄としてウォーターサーバーがオススメの理由は、ローリングストックがしやすいからです。
ウォーターサーバーを普段使いして、常に詰め替え用ボトルを一定量キープしておけば、災害時にはそのボトルを飲料水として使うことができます。
2Lペットボトルでもローリングストックは可能ですが、ウォーターサーバーのほうがより普段使いしやすいので、ウォーターサーバーを災害への備えとして置いておくことがオススメです。
【オススメのポイント②】毎月の定期購入が可能
ウォーターサーバーのもう1つのメリットとして、毎月の定期購入ができる点が挙げられます。毎月、一定量の詰め替えボトルが家に届くようにしておけば、わざわざ買いに出かける必要はありません。
2Lペットボトルでは、一度大量に購入した後しばらく放置していたら消費期限が過ぎていた、なんてこともあり得ますが、ウォーターサーバーの詰め替え用ボトルを毎月一定量届くようにしておいてローリングストックをしておけば、新鮮な水が常に確保されているという状況を作ることができます。
ウォーターサーバーがオススメの理由まとめ
この章の最後に、飲料水の備蓄でウォーターサーバーがオススメの理由をまとめます。オススメのポイントは以下の2点です。
ウォーターサーバーを選ぶポイント
飲料水の備蓄にウォーターサーバーが向ている理由はよくわかった。ウォーターサーバーを選ぶ時の注意点やポイントがあれば教えてほしい。
この章では、ウォーターサーバーを選ぶポイントを2つ紹介します。
【選ぶポイント①】停電時でも使えるサーバーを選ぶ
地震や水害により被災した時は、水道だけでなく電気も停止します。停電によりウォーターサーバーが使えなくなるようでは、災害時等の非常用としては機能しません。そのため、停電時でも給水できるものを必ず選ぶようにしましょう。
具体的には、プッシュボタン式のサーバーや、水をくみ上げるタイプのサーバーは停電時には使えなくなりますので、レバーをコップで奥へ押し込んで水を出すタイプの「レバー式」や、つまみを操作して水を出す「コック式」のウォターサーバーを使うようにしましょう。これらのタイプのウォターサーバーは停電時でも使用することが可能です。
なお、停電した時は、冷水や温水は出すことができなくなりますのでご注意下さい。
【選ぶポイント②】詰め替え用ボトルの容量が少ないものを選ぶ
ウォーターサーバーの水は未開封であれば賞味期限は半年程度ですが、一度開封をしてしまうと、常温では1日程度と言われています。これは、開封をしてしまうと雑菌が発生する可能性があるためです。
そのため、できれば詰め替え用ボトルの容量が少ないものを選ぶと良いでしょう。
ウォーターサーバーを選ぶポイントまとめ
ここでは、ウォーターサーバーを選ぶポイントを2つ紹介しました。最後にまとめます。
オススメのウォーターサーバー
ここではオススメのウォーターサーバーを3つ紹介します。どれも停電時で使用可能なウォーターサーバーです。
商品 | 画像 | 停電時の使用 | ボトル容量 | 特徴 | |
スリムサーバーIII(ロングタイプ) | レバー式のため停電時でも使用可能 | 7L or 12L | 横幅270mmと設置しやすいサイズ | ||
スリムサーバーIII(ショートタイプ) | レバー式のため停電時でも使用可能 | 7L or 12L | 横幅270mmと設置しやすいサイズ | ||
amadanaスタンダードサーバー | レバー式のため停電時でも使用可能 | 7L or 12L | デザイン性が高い |
コメント