防災用の備蓄食料って、最近は美味しい商品が沢山出てると聞いたことがあるけど実際はどうなの?
ひと昔前の備蓄食料と言えば、乾パンが一般的でした。乾パンは長期保存ができるため、「乾パン=備蓄」というイメージがありましたが、最近は多種多様な備蓄食料が発売されています。
乾パンの最大の欠点は「味」です。味がほとんど無いことに加えて、パサパサしていて水分が無いと食べにくいのが実態です。少量であれば食べることができますが、1日3食を乾パンで済ますのはかなりハードルが高いです。また、乾パンだけでは栄養も偏るので、乾パンだけで数日間を過ごすのは適切ではありません。
その様な中、近年は防災意識の高まりから、多種多様な備蓄食料が発売されています。普段食べているものと同じように美味しいレトルト食品や缶詰などを、防災用の備蓄食料として購入することができます。この記事では、防災用の備蓄食料を実際に食べてみた感想をレビューします。
アルファ化米(ドライカレー)の実食レビュー
アルファ化米とは、ご飯を急速乾燥させたもので、水や熱湯を注ぐことで美味しいご飯に戻るお米のことです。この日は「アルファー食品株式会社」の「安心米ドライカレー」を実食しました。この商品は、内容量100g(できあがり量270g)、賞味期限は5年間です。袋を開けて、お湯か水を注ぐだけでドライカレーが完成します。
袋を開けて、以下の画像のようにカレー粉とスプーン、脱酸素剤を取り出します。脱酸素剤はお米の中に埋まっていて見つけ難いのですが、必ず取り出すようにしましょう。
カレー粉の袋を開けて、アルファ化米の袋に入れます。そして、後は熱湯か水を170ml注ぐだけで完成します。熱湯の場合は15分間、水の場合は60分間待ちます。
熱湯を注いで15分間待つと、以下の画像の様にドライカレーが完成しました。ここでは見やすくするためお皿に移しましたが、袋のままスプーンで食べることもできます。
実食した感想ですが、非常食としては十分美味しいドライカレーでした。味がしっかりしていてスパイスも効いており、普段食としても十分食べれる美味しさでした。また、量もちょうどよく、これを食べれば十分お腹が満たされました。災害時にこれを食べることができれば、食に関しては全く不満は感じないと思います。スプーンも付いているので、水さえあれば食べられるのも大きな魅力です。備蓄食料としては十分にオススメできる1品でした。
この「安心米」シリーズは、ドライカレーの他にも海鮮おこわや山菜おこわなど、様々な種類がありますので、色々な種類のものを購入しておけば味に飽きることもなさそうです。
イザメシ(チョコデニッシュ)の実食レビュー
続いて紹介するのは、「杉田エース株式会社」の「イザメシ チョコデニッシュ」です。賞味期限は製造日から3年間と長期保存が可能なチョコデニッシュです。備蓄食料のパンというと、昔は乾パンでしたが、普通に食べても美味しいデニッシュが備蓄食品として発売されています。
缶詰を開けると、以下の画像のようにチョコデニッシュが2つ入っています。調理は不要で、このまま食べることができます。
実食した感想ですが、これ程美味しいデニッシュが備蓄食料として発売されていることにかなり驚きました。この商品を食べることで、「保存食=乾パン」の時代と比較して、保存食の質が劇的に改善されていることを実感しました。朝食やおやつとして備蓄しておくことをオススメします。
イザメシ(メープルデニッシュ)の実食レビュー
続いて、「杉田エース株式会社」の「イザメシ メープルデニッシュ」を紹介します。上で紹介したチョコデニッシュの味違いで、賞味期限は製造日から3年間と長期保存が可能です。
缶詰を開けると、以下の画像のようにメープルデニッシュが2つ入っています。こちらもこのまま食べることができます。
断面はこのような感じです。メープルの味がほのかにして、甘さ控えめの美味しいデニッシュでした。味に飽きないよう、チョコデニッシュとメープルデニッシュをどちらも購入してと良いと思います。災害時の朝食やおやつとして、備蓄しておくことをオススメします。
玄米の缶詰の実食レビュー
続いて実食したのは、「トーヨーフーズ株式会社」の「玄米ごはん缶詰 ほんのりしょうゆ味」です。賞味期限は製造日より3年間で、缶詰を開けるだけで食べることができます。内容量は175gです。缶詰を開けると以下のように、缶詰にぎっしり玄米が詰まっています。
このままでも食べることができますが、熱湯で缶詰を温めることでより美味しく食べることができます。この日は温めた上で、お茶碗に移して食べてみました。
実食した感想ですが、普通に美味しい玄米でした。少し柔らかめの玄米ですので、お年寄りや小さい子供でも美味しく食べられることができます。ほんのり醤油味が付いており、おかずが無くても美味しく食べることができます。調理が一切不要で、缶詰を開けるだけで食べられるというのは大きな魅力です。また、玄米ですので栄養価も高く、備蓄食料としてはオススメの1品です。
あたためなくてもおいしいカレー
永谷園のあたためなくてもおいしいカレーも実食しました。賞味期限は5年と長く、備蓄食料としては適しています。その名の通り、温めなくても美味しく食べられるのもオススメのポイントです。さて、どんな味がするのでしょうか。早速実食してみます。
箱の中を開けると、レトルトのカレーの袋が出てきます。今回は実際の被災状況を想定し、温めずに食べてみることにします。
ご飯の上にかけてみた状態です。ニンジンやジャガイモなど、具も沢山入っていてうれしいです。今回は温めずに食べてみました。当然冷たかったのですが、それでも美味しさは十分に感じるカレーでした。もし被災時にでも温めることができれば、本当に美味しいカレーになると思います。甘口のカレーですので、子供でも美味しく食べられます。
まとめ
この記事では、非常食・備蓄食料として以下3つの商品の実食レビューを紹介しました。
- 安心米ドライカレー(アルファー食品株式会社)
- イザメシチョコデニッシュ(杉田エース株式会社)
- イザメシメイプルデニッシュ(杉田エース株式会社)
- 玄米ごはん缶詰ほんのりしょうゆ味(トーヨーフーズ株式会社)
- あたためなくてもおいしいカレー(永谷園)
そのどれもが、調理する手間はほとんどなく、非常食とは思えないほど美味しい商品でした。近年は備蓄食料の種類も非常に豊富になってきました。どの備蓄食料が良いのか、悩む人も多いと思います。この記事を参考にしていただき、購入する備蓄食料を決めていただけますと幸いです。
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