災害に備えて備蓄を始めようと思うけど、何日間分の備蓄が必要なんだろう?
具体的に何をどれぐらい備蓄しておく必要があるのか知りたい。
災害は突然発生します。災害の多い日本では、普段から災害時のことを想定して備蓄をしておかないと、飲み物や食べ物が全く手に入らない事態にもなりかねません。
この記事では、在宅避難にあたり、本当に必要な備蓄品と備蓄量について解説します。具体的には、この記事を読むことで、以下を知ることができます。
- 備蓄が必要な日数は?
- 在宅避難で本当に必要な備蓄品・備蓄食料と備蓄量は?
- オススメの備蓄方法は?
備蓄が必要な日数は
備蓄は一般的に最低3日間は必要と言われます。これは、災害発生時の人命救助のデッドラインが72時間と言われており、最初の3日間は救急や消防などは人命救助に全力を注ぐため、避難者への支援を行えない可能性が高いためです。
一方で、備蓄は理想的には1週間以上と言われます。これは、過去の大きな地震による被災事例で、ライフラインが1週間以上停止することがあったためです。この間、自力で生きていくためには、1週間以上備蓄をしておくと安心です。
必要な備蓄日数については、以下の記事で詳細を解説していますので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
在宅避難で本当に必要な備蓄品と備蓄量は
インターネットで備蓄品を調べると、多種多様な品が出てきます。そのどれもが必要であったり、あったら良いものでありますが、この記事では在宅避難時に本当に必要な備蓄品について紹介します。
水(飲料水・生活用水)
在宅避難時に最も大切な備蓄品は飲料水です。人は水が無いと生きていけません。一般的に、大人であれば1人1日に3リットルの備蓄が必要と言われます。最低3日間、可能であれば1週間の飲料水の備蓄をしましょう。
例①:3人家族の1週間分の備蓄量は、63L(=3人×7日間×3L)
→2Lのペットボトル32本分を備蓄する。
例②:4人家族の1週間分の備蓄量は、84L(=4人×7日間×3L)
→2Lのペットボトル42本分を備蓄する。
飲料水は、2Lペットボトルで備蓄することが一般的ですが、ウォーターサーバーを使って常時備蓄しておくこともオススメです。ウォーターサーバーを使った備蓄については、以下の記事で解説していますので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
食料(アルファ化米・レトルト食品など)
食料も最低3日間、可能であれば1週間の備蓄をしましょう。1日3食を1週間の場合は、1人あたり合計21食分の備蓄が必要です。3人家族であれば63食分、4人家族であれば84食分を備蓄しておきましょう。
非常食は賞味期限が長く作られていますが、気付いたら賞味期限が切れていることもあります。定期的に賞味期限を確認し、期限が切れないように管理しておくことも重要です。賞味期限が近付いた場合は、災害時を想定した方法で料理して実食してみるのも大切です。カセットコンロやガスボンベなどを使って、災害時の非常食のイメージを掴んでおきましょう。
オススメの非常食・備蓄食料は?
ご飯は、水を加えるだけで食べられるアルファ化米が便利です。通販でも購入可能ですので、ご確認下さい。避難生活中は栄養が偏りやすくなりますので、栄養のあるレトルト食品や缶詰も意識的に揃えておくようにしましょう。それ以外にも、ビスケット、チョコレート、乾パンなどが備蓄品としては考えられます。
カセットコンロ・ガスボンベ
災害が発生すると、電気やガスが停止する可能性が十分にあります。過去の災害では1週間以上ライフラインが停止することもありました。ライフラインの停止に備えて、カセットコンロとガスボンベがあると便利です。カセットコンロがあれば、お湯で作るレトルト食品や、カップ麺が食べられるようになります。
ガスボンベは、大人2人が1週間分生活するには10本程度必要と言われています。ガスボンベは必要量を確保しておくようにしましょう。
懐中電灯・ランタン・電池・携帯ラジオ
災害が発生し、電気が停止してしまうと、夜は真っ暗になり何にも見えなくなりますので、懐中電灯は必須のアイテムになります。ランタンがあると灯りを確保することができますので、ランタンも準備をしておくことが望ましいです。また、懐中電灯を点けるための電池などもしっかりと備蓄しておくようにしましょう。
災害情報を得る手段としてはラジオが有効です。停電するとテレビは使えなくなりますし、通信も途絶することで携帯も使えなくなる可能性があります。携帯ラジオを備蓄しておくようにしましょう。懐中電灯とラジオが一体になっている商品もあります。
携帯トイレ・トイレットペーパー
災害が発生すると、停電だけでなく上下水道も使えなくなり、水洗トレイは使えなくなります。トイレが使えなくなると、水分を控える人も多くいますが、それにより体調を崩すこともあります。
このような事態に備えるためには、携帯トイレやトイレットペーパーを備蓄しておきましょう。備蓄量の目安としては、1人1日5回、1週間分で35回分です。3人家族であれば、105回分の携帯トイレを備蓄しておくようにしましょう。
ティッシュ
何かと便利なのがティッシュです。私たちは普段の生活の中でも何気なくティシュをよく使いますが、災害時にも何かを拭いたりするのにティッシュは非常に便利です。ウェットティッシュもあるとより良いです。
紙コップ・使い捨てスプーン・割り箸
紙コップや使い捨てスプーン、割り箸も非常時に必要となる備蓄品です。家にあるコップやスプーン、箸は断水時に洗うことができません。備蓄してある水で洗うことはできますが、貴重な水を使うことはできる限り避けたいです。そのためにも、紙コップや使い捨てスプーン、割り箸は備蓄しておくようにしましょう。
使い切り手袋・軍手
災害時には衛星環境が悪くなりがちです。そこで活躍するのが使い捨て手袋です。不衛生なモノを触る時や、感染症対策として、使い捨て手袋は備蓄しておくようにしましょう。
また、地震等で建物が損傷すると瓦礫を撤去する必要があります。そのような場合に備えて軍手も備蓄しておくと安心です。
水のいらないシャンプー
災害時に断水してしまった場合に備えて水のいらないシャンプーを備蓄しておくことをオススメします。水のいらないシャンプーはスプレータイプと泡タイプがあり、髪に吹きかけて伸ばすだけで髪を洗うことができ、水を一切使用しません。トリートメント成分や保湿成分が配合されている商品もあり、災害時に断水しても髪を清潔に保つことができます。
予備バッテリー・蓄電池・発電機
災害の発生で最も困ることの1つとして停電があります。停電してしまうと、携帯電話の充電ができなくなり、周囲と連絡が取れなくなることに加えて、冷蔵庫が停止することで冷蔵庫の中の食料が腐ってしまいます。また、電子レンジ等の調理器具も使えなくなります。停電に備えて、予備バッテリーや蓄電池、発電機を用意しておくと安心です。
携帯の充電であれば予備バッテリーで十分ですが、家電を使うことを考えると、蓄電池や発電機を準備しておくことをオススメします。
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オススメの備蓄方法~ローリングストック~
備蓄の方法としてオススメなのがローリングストックです。ここではローリングストックについて解説します。
ローリングストックとは、普段の⾷事に利⽤する⽸詰やレトルト⾷品、飲料水などを少し多めに買い置きし、製造⽇の古いものから使い、使った分は新しく買い⾜して、常に⼀定量の備えがある状態を保つ⽅式です。
例えば、飲料水をウォーターサーバーで備蓄する場合、詰め替え用ボトルを常に一定量キープしながら日々の飲料水として使うことがローリングストックです。消費期限がある飲料水や食料などは、ローリングストックにより備蓄することで、特別な準備をすることなく備蓄を行うことができるようになります。
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